概要
Qt Groupは2026年10月28日、組み込み機器向けUIデザインツール「Clate」を発表し、機能を限定して提供を開始した。全機能を備えた版は2027年上半期のリリースを予定している。
詳しいファクト
組み込み機器向けUI設計ツールを提供
Qt Groupは2026年10月28日、組み込み機器のUI・UXデザインに特化したツール「Clate」を発表した。発表時点で機能を限定した提供を始めており、デザイナーがハードウェアの制約を踏まえながらUI・UX全体を設計できる環境を掲げる。
出典を確認 ↗自然言語による設計とQMLコード出力
Clateは、自然言語による画面の生成やデザイン変更に対応し、Model Context Protocol(MCP)を使って外部のデザインツールや生成AIツールと連携できる。ノーコードの作業環境にはキャンバス、階層表示、アセット管理、コンポーネントライブラリーなどを備える。設計内容をQtのUI開発言語QMLに基づくコードとして出力し、開発者への引き継ぎを支援する。
出典を確認 ↗性能確認機能は段階的に提供
Clateでは、変数、データバインディング、アニメーション、インタラクションを設定できるほか、フレームレートやメモリー使用量を確認できる。初期提供ではノーコードの作業環境、AIアシスタント、プレビュー、QMLコード出力などを利用できる。組み込みハードウェア向けの最適化機能には今後追加されるものがあり、全機能を備えた版は2027年上半期にリリースする予定としている。
出典を確認 ↗独自観点のコメント
### 組み込みUI設計と実装の接続を狙う
Clateの特徴は、画面デザインだけでなく、組み込み機器の性能確認やQMLコードへの出力までを一つの設計環境にまとめようとしている点にある。一般的なWeb・モバイル向けデザインツールでは扱いにくいハードウェア制約を設計段階に取り込み、デザイナーと開発者の受け渡しを滑らかにする狙いが読み取れる。
一方、発表時点の提供は機能限定で、ハードウェア最適化機能の一部は後日追加予定だ。したがって、競争力を判断するうえでは、QML出力の実用性に加え、対象機器ごとの性能検証や最適化をどこまで設計工程に組み込めるかが焦点となる。
出典
- 媒体記事 MONOist — 元記事を読む ↗