概要

XPENGの副総裁、顧捷は2026年10月28日、中国自動車工程学会の会議で、ヒューマノイド「IRON」向け全固体電池の小規模生産を始めたと述べた。同社はロボットの量産を2026年末に目指しており、店舗やキャンパスでの初期導入を経て、2027年に中国国内外で販売・納入する計画を示している。

詳しいファクト

IRON向け全固体電池の生産と性能

XPENGの副総裁、顧捷は2026年10月28日、中国自動車工程学会の会議で、IRON向け全固体電池の小規模生産を開始したと述べた。電池はロボット内部の限られた空間に合わせて開発され、顧捷は従来の液体電解質リチウム電池に比べ、重量を約30%抑え、蓄電量を約30%高めたと説明した。これらの性能値は発表者による説明であり、熱暴走の伝播を抑える措置や、衝撃・針刺し試験への対応を意図した設計についても説明した。

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製造体制、導入計画と資金調達

XPENGは9月8日にヒューマノイドの組立ラインを稼働させた。同社の説明では、主要な生産工程の80%超を自動化しており、IRONが組み立て後にラインを歩いて離れる様子を公開した。IRONは量産開始前の最終段階にあり、量産は2026年末を目標とする。初期用途として自社店舗とキャンパスを計画し、2027年に中国国内外での販売・納入を予定している。CEOの何小鵬は8月の決算説明会で、ロボット事業のサプライチェーン企業の85%超が自動車事業とも取引していると述べた。また、ロボット事業は8月に9億ドル超の株式購入契約を締結し、契約上のポストマネー評価額は63億ドルを超えた。

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独自観点のコメント

### 自動車事業の製造基盤をロボットに転用

XPENGは自動車事業と重なるサプライヤー網を使う一方、ロボット固有の部品、制御システム、AI開発も手掛ける。自社の組立ライン稼働と工程自動化の公表は、研究開発だけでなく製造工程の整備も進めていることを示す。

事業面では、店舗やキャンパスを初期用途とする計画と、ロボット事業を別資本化したうえでの資金調達が確認できる。自動車メーカーの既存調達網を活用する点と、ロボット専業の開発・製造に資金を割り当てる点を併せ持つのが、同社の取り組みの特徴だ。

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