概要
中遠海運港口は2026年9月、厦門と香港で投資家やアナリストらを対象に港湾施設の見学・説明会を開いた。厦門では自動化ターミナルと鉄道・倉庫を結ぶ物流網、香港では遠隔操作クレーンやグリーン燃料の取り組みを紹介した。
詳しいファクト
厦門で自動化ターミナルと鉄道を接続
中遠海運港口は2026年9月15日、厦門遠海碼頭などで投資家・業界アナリスト・メディア向けの見学会を開催した。厦門遠海碼頭では2026年7月、中国初の「垂直岸線、直達碼頭」型の海鉄連運専用線が完成し、運用を開始した。自動化ターミナル、鉄道、倉庫を組み合わせる物流拠点を構成している。
出典を確認 ↗香港で遠隔操作とグリーン燃料の実績を紹介
同社は9月23日に香港八號碼頭で見学・説明会を行った。会社発表によると、同ターミナルでは遠隔操作式のガントリークレーン34台が稼働し、ヤード作業の70%を担うほか、無人運転トレーラー6台をはしけ関連作業に投入している。2026年3月には、香港で初めて、メタノール二元燃料船への船対船のグリーンメタノール供給と貨物荷役を同時に実施した。
出典を確認 ↗上期の取扱量と広域輸送網
会社発表値では、2026年上半期の厦門遠海碼頭のコンテナ取扱量は136万7,000TEUで前年同期比6.8%増、香港の同社ターミナルは105万6,000TEUで同3.0%増だった。香港八號碼頭は広東省の南沙、虎門、佛山、中山、珠海高欄などの港とバージ輸送ルートを設けている。また「蓉深港」「渝深港」の定期列車を通じて海鉄連運を行っている。
出典を確認 ↗独自観点のコメント
分析:厦門と香港では、港湾物流の統合という共通方針を、異なる運用環境に合わせて具体化している。厦門はターミナルから鉄道・倉庫へつなぐ内陸輸送との接続が軸で、香港は既存ターミナルの自動化と燃料転換、湾区内の港間輸送が前面に出ている。
香港では遠隔操作クレーンがヤード作業の70%を担う一方、無人トレーラーは従来型車両との混走で運用されている。全面無人化ではなく、既存設備・運用との併用を含む段階的な導入として捉えられる。
両港の上期取扱量は前年同期を上回ったと会社が発表している。ただし、この数値だけで個々の自動化・環境施策が取扱量増加をもたらしたとは判断できない。見学会で示された設備の稼働状況や物流接続の実例は、同社が港湾運営に加えて輸送・供給網サービスを組み合わせる方針を説明する材料となっている。
出典
- 一次情報 美通社 — 元記事を読む ↗