Summary
ZAP Surgicalは2026年10月19日、Catalio Capital Management主導の3,600万ドルの資金調達を発表し、中国の戦略パートナーBahealも引き続き支援する。調達資金は、ZAP-Xの世界展開と生産能力の拡大に充てる。
Detailed facts
資金調達と出荷・治療実績
ZAP Surgicalは2026年10月19日、Catalio Capital Managementが主導する3,600万ドルの資金調達を発表した。中国での戦略パートナーであるBahealも継続して支援する。発表時点で同社はZAP-Xの50台目を出荷しており、世界で治療を受けた患者は約1万人に達したとしているが、いずれも同社発表の数値である。調達資金は、世界での商業展開と生産能力の拡大に使う。
Check the source ↗ZAP-Xの仕組みと臨床・規制上の経緯
ZAP-Xは、ジャイロ構造に搭載した線形加速器から複数の角度で放射線を照射し、頭蓋内の標的に集束させる放射線手術プラットフォームである。統合型の遮蔽を備え、従来型の放射線治療室なしで設置できる設計だが、設置場所や地域の遮蔽要件に左右される。米国FDAの承認は2017年で、Barrow Brain and Spineでは2019年1月に臨床治療を開始した。その後、日本では2020年、欧州連合では2021年に承認を得た。
Check the source ↗放射線調節の研究
ZAP Surgicalは、標的を絞った低線量放射線で脳活動を変化させる放射線調節(radiomodulation)も研究している。重度の治療抵抗性うつ病を対象とする初期の初回ヒト試験を実施したとしており、うつ病と依存症を対象にした、より広範な多施設試験を計画している。これらの用途は研究段階であり、同社は神経腫瘍分野の事業と並行して開発を進める。資金調達に伴い、CatalioのNicholas von Guionneauが取締役会オブザーバーに就任する。
Check the source ↗独自観点のコメント
成長投資と研究開発の並行 今回の資金調達は、既に出荷・治療実績を積んだZAP-Xの商業展開と生産能力を広げる用途が明示されている。中国での販売を支えるBahealに加え、Catalioが資本パートナーとして加わることで、地域パートナーによる市場進出と追加資本による拡大を組み合わせる構図となる。
競争上の差別化要素として同社が示すのは、ジャイロ式の多方向照射と、従来型の放射線治療室を必ずしも要しない設置設計である。ただし設置条件には地域ごとの遮蔽要件があり、実際の導入負担は施設ごとに異なる。放射線調節は神経腫瘍領域とは別の研究用途で、初期試験と計画段階にとどまるため、既存事業の拡大と臨床応用の確立は分けて評価する必要がある。
Sources
- Press coverage Korthos — Read the original ↗