Summary
ヤマト運輸は東京都江東区の物流施設「DPL東京東雲」を一棟利用し、保管・ロジスティクスと全国向けの仕分け・輸配送を担う拠点を2026年11月16日に稼働させる予定です。新たな自動仕分け機を導入し、2027年4月には満床でのフル稼働を見込んでいます。
Detailed facts
一棟を活用する統合型拠点
ヤマト運輸は2026年10月28日、東京都江東区の「DPL東京東雲」で施設見学会を開き、法人顧客向けのロジスティクス業務エリアなどを公開しました。同施設は大和ハウス工業が開発した6階建てのマルチテナント型物流施設で、ヤマト運輸は賃貸面積11万9606.90平方メートルを一棟利用します。施設は11月16日に稼働予定で、全国向けの仕分け・輸配送と、専門的な倉庫内オペレーションを一か所で行う構成です。
Check the source ↗階層別の機能と仕分け能力
1・2階は全国向けの仕分け・輸配送、2・3階は宅急便の集配、4~6階はロジスティクスに使用します。床面積の内訳は、全国仕分け・輸配送機能が3万4380.98平方メートル、ロジスティクス機能が5万9014.86平方メートルです。施設側が示した自動仕分け機の処理能力は、ドライが毎時2万8800個、クールが毎時1万4400個で、従来施設より仕分け個数を約40%増やすとしています。2027年4月には満床でフル稼働する見通しです。
Check the source ↗周辺環境への配慮と地域施設の整備
施設は豊洲インターチェンジから約1.5キロメートル、銀座・日本橋エリアから約5キロメートル圏内に位置します。トラックの走行音を抑えるため、ランプウェイと車路を防音壁で密閉し、夜間の車両ライトが周辺に与える影響にも配慮した設計です。近隣町会の集会所と区管理の公衆トイレを改修し、敷地を地域に開放するとともに、区の緑道公園と一体的に整備しました。
Check the source ↗独自観点のコメント
【保管・輸配送の一体運営が狙うもの】 この拠点の特徴は、保管や流通加工だけでなく、全国向けの仕分け・輸配送機能も同じ施設に置く点です。荷物の積み替えや拠点間配送を減らし、受注時間の延長やリードタイム短縮につなげる設計で、倉庫の賃貸にとどまらない法人向けサービスの提供を目指しています。
江東区の立地と、宅急便・冷蔵冷凍・医薬品などを扱うロジスティクス機能の組み合わせは、都市部での配送ニーズに対応する拠点として位置づけられます。一方、仕分け能力の増加や満床稼働は施設側が示す計画・能力値であり、実際の処理実績や顧客への効果は稼働後に確認する必要があります。地域施設の改修や騒音・光への配慮は、都市型物流施設の運営において、周辺住民との共存も設計課題に含めていることを示しています。
Sources
- Press coverage LNEWS — Read the original ↗